『惨事ストレス対策団員補充養成講座』受講報告

先日、『惨事ストレス対策団員補充養成講座』を受講してきました。
午前中は惨事ストレスの概念を学び、午後はロールプレイングを学ぶというものでした。
松井先生、笹川先生そして東京消防庁気鋭の担当皆さまの素晴らしい講義、ロープレはとても有益でした。

さて、松井先生によると、およそ90%の方にストレス反応が起きて、それが一定レベルを超えるとストレス障害となり、特有の症状が発生し生活上の機能障害を生むとのことです。
重要なのは、9割の方々に起こり得るということで、これはほとんどの方が対象になることです。
では、もし我々の出場先で起きたときにどう対応するか?ですが、以下のとおりです。
①できるだけ現場から離れて
②身体症状があれば、症状を和らげる
③一人にしない
④安全感を確保する
⑤(解離や覚醒亢進にあるとき)現実感を取り戻す
⑥感情を無理に引き出さない

このような事態にならなければいいのですが、昨今の状況から鑑みると何時でも発生する事象と推察されます。

それ故、惨事ストレスの予防対策をお伝えします。
①事前に知ることで気持ちに余裕が出来るので、可能な限り状況把握すること
②人と話すことで、孤立化せず、ストレス耐性が高まるので、普段から話し合える雰囲気を分団内で作っておくこと。

最後になりましたが、この機会を与えていただいた、団係の皆さまに感謝します、ありがとうございました。
(池田尚史 副分団長)