秋のお彼岸・秋分の日にお仏壇周りを整える際の消防の観点とプロのアドバイス

ごきげんよう

秋のお彼岸や秋分の日は、先祖を偲び、感謝の気持ちを伝える大切な時期です。この時期はお仏壇周りで火を扱う機会が増えるため、火災事故のリスクを軽視してはいけません。今回は、消防の観点からの注意点と、プロのアドバイスを交えて安全対策をご紹介します。


1. 火の取り扱いに注意

プロのアドバイス:消防署の警防課防災安全係より
「お線香やロウソクの火が原因となる火災は、全国的にも毎年一定数発生しています。特に秋や春の彼岸は火を扱う機会が増えるため、火元を離れるときは必ず消火を確認してください。また、燃えやすいものを近くに置かないことが重要です。」

  • その場を離れない:火をつけたまま放置しない。
  • お仏壇周りを整理整頓:紙や布、乾燥したお花など、燃えやすいものを避ける。
  • 消火器を近くに準備:小型消火器を設置しておくと安心です。

2. ロウソクの使用に関する注意点

プロのアドバイス:防災コンサルタントの意見
「最近では、安全性を考慮した火災防止型ロウソクやLEDロウソクを使用する家庭が増えています。特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、火を使わない選択肢を検討することをおすすめします。」

  • 安定した場所に配置:倒れないように固定する。
  • 火災防止型ロウソクの活用:火が一定時間で消えるものやLEDタイプを使用する。
  • お子様やペットに注意:手の届かない場所に置く。

3. お線香の後始末

プロのアドバイス:消防署警防課防災安全係コメント
「お線香の火種が完全に消えていない状態で放置すると、灰の中でくすぶり続け、火災につながる危険性があります。必ず火が完全に消えたことを確認してください。」

  • 燃え残りを確認:お線香が完全に燃え尽きたかチェック。
  • 灰の処理:耐熱性の容器に移して処理する。

4. 電気仏具の点検

プロのアドバイス:電気技師の意見
「電気仏具のコードの劣化や配線の乱雑さは、ショートや発火の原因になります。定期的に点検を行い、異常があれば早めに交換してください。」

  • コードの状態を確認:ひび割れや劣化がないかチェック。
  • 配線の整理整頓:乱雑にならないように整える。
  • 使用後はスイッチを切る:通電状態をこまめに確認。

5. お供え物やお花の配置

プロのアドバイス:防災士の見解
「乾燥した花や葉は、ロウソクの火が近づくと非常に燃えやすくなります。こまめに新しいものに取り替えることで、火災リスクを減らせます。」

  • 燃えやすいものを避ける:お花や果物の配置に注意。
  • こまめに取り替える:乾燥した花を放置しない。

6. 消火器の設置と火災報知器の点検

プロのアドバイス:消防士の推奨
「お仏壇の近くに小型消火器を置くと、万が一火災が発生した際に迅速に対応できます。また、火災報知器が正常に作動するか定期的に点検してください。」

  • 小型消火器の設置:使いやすい場所に準備。
  • 火災報知器の動作確認:仏壇のある部屋に設置されているか確認。

まとめ

秋の彼岸や秋分の日は、心静かに先祖を偲び、感謝を伝える大切な日です。しかし、火災のリスクを軽視せず、しっかりと安全対策を講じることが重要です。消防士や防災の専門家のアドバイスを参考に、安心してこの特別な時間をお過ごしくださいませ。



このブログを通じて、一人でも多くの方が火災予防の重要性を再認識し、安心してあなたの大切なご家族やパートナーと秋の素晴らしい祝日のひとときとなるよう願っています!

ごきげんよう

#街の笑顔を守りたい

文責:京橋消防団広報編集委員

団本部