消防団員と「公権力行使」の重要性とは?


消防団員として感じる「公権力行使」の重要性とは?法的根拠や現場での実体験を交えて解説します

ごきげんよう

私は地域の消防団員として活動しています。日々の活動を通じて、災害や火災現場で住民の安全を守るために奮闘しています。消防団員の活動には、「公権力の行使」が伴う場面がありますが、これは地域住民の皆さんにとってあまり馴染みがない言葉かもしれません。

今回は、消防団員としての経験を交えながら、「公権力行使」について法的な根拠や具体例を詳しく解説します。災害時における消防団員の役割を知り、理解を深めていただければ幸いです。そして、このブログをきっかけに消防団に興味を持ち、入団を検討していただけたら嬉しいです。


消防団員の公権力行使とは?

消防団員の公権力行使とは、法令に基づき、災害対応や消防活動を円滑に進めるために強制力を伴う行為を行うことを指します。これは、緊急事態において住民の安全を確保し、被害を最小限に抑えるために必要不可欠なものです。

消防団員は一般的に非常勤の地方公務員として位置付けられており、法的な根拠に基づいた活動が求められます。私自身も現場でこの「公権力行使」を行う場面に直面することがありますが、その重要性を日々実感しています。


法的根拠

消防団員の公権力行使には、以下の法律が関係しています。

1. 消防法

消防法第25条では、消防活動や災害対応のために必要な措置を講じる権限が規定されています。具体的には以下の内容が含まれます。

  • 避難指示:住民に対して安全な場所への避難を指示する権限。
  • 物品の使用:消火活動や救助活動に必要な水源や器具を使用する権限。
  • 障害物の除去:消防活動の妨げとなる障害物を撤去する権限。

現場では、これらの権限を迅速かつ適切に行使することが、住民の命を守るために非常に重要です。


2. 災害対策基本法

災害対策基本法は、災害時の対応を円滑に進めるための基本的な枠組みを定めています。この法律では、災害時における指揮命令系統や住民の避難に関する権限が規定されています。

例えば、大雨による河川の氾濫が予測される際に、住民の避難誘導を行います。この場合、災害対策基本法に基づいて避難指示が発令され、住民の安全を確保することが求められます。


3. 地方自治法

消防団員は、地方自治体の条例に基づいて活動しています。地方自治法では、自治体が地域住民の安全を確保するために必要な施策を講じる権限が規定されており、消防団員の活動もその一環として位置付けられています。


公権力行使の具体例

以下は、私自身が経験したり、消防団員として行う可能性のある具体的なケースです。

1. 避難指示や退去命令

火災や災害現場で、住民に対して安全な場所への避難を指示したり、危険区域からの退去を命じることがあります。例えば、大規模な火災が発生した際、延焼の危険がある地域では速やかな避難が求められます。


2. 道路や建物の封鎖

消防活動を円滑に進めるため、道路や建物への立ち入りを制限したり封鎖することがあります。これにより、消防車輌や救助活動の妨げを防ぎ、迅速な対応が可能になります。


3. 物品の使用や破壊

消防活動に必要な場合、民間の物品(例えば水源、工具、車輌など)を使用することがあります。また、緊急時には障害物を撤去するために破壊行為を行うこともあります。これらは、消防法第25条に基づいて合法的に行われます。


4. 指揮命令の発令

災害現場での活動を統率するため、消防団員が関係者や住民に対して指揮命令を発することがあります。これにより、混乱を防ぎ、効率的な救助活動が可能となります。


現場で感じる公権力行使の重要性

消防団員として活動する中で、公権力行使が必要となる場面は少なくありません。例えば、火災現場で住民の安全を確保するために避難指示を発令したり、消防車両の通行を確保するために道路を封鎖することがあります。

これらの行為は、住民の生命や財産を守るために欠かせないものですが、理解が得られない場合にはトラブルにつながることもあります。そのため、私たち京橋消防団は、住民とのコミュニケーションを大切にしながら活動を進めています。


消防団員としてのやりがい

消防団員として活動する中で、地域の安全を守るという使命感を強く感じています。災害時に住民の命を守るために尽力することはもちろん、平時にも防災訓練や地域活動を通じて地域の絆を深めることができます。

また、消防団員としての経験は、災害時だけでなく日常生活にも活かせるものです。防災知識や危機管理能力が身につき、家族や友人を守る力が向上します。


あなたも消防団員として地域を守りませんか?

この記事を読んで、少しでも消防団員の活動や役割に興味を持っていただけたなら、ぜひ入団を検討してみてください。消防団は地域の安全を守るための重要な存在であり、住民一人ひとりの協力が欠かせません。

消防団への入団は特別な資格や経験を必要とせず、誰でも挑戦することができます。私自身、消防団に入ることで地域への貢献を実感し、仲間とともに活動する充実感を味わっています。

地域の安全を守るために、あなたの力を貸してください。消防団員として一緒に活動できる日を楽しみにしています!


このブログが、消防団員の活動や公権力行使についての理解を深めるきっかけになり、さらに消防団への入団を考えるきっかけになれば嬉しいです。災害時には地域全体で協力し、安心・安全な暮らしを守りましょうね!

ごきげんよう

#街の笑顔を守りたい

文責:京橋消防団広報編集委員

団本部