指揮幹部科研修を受講しました。

第三分団ブログ担当です。3月12日から13日の2日間、東京消防庁消防学校で行われた「第6期指揮幹部科研修」を受講してきました。かつては「中級幹部研修」と呼ばれ他の消防団の受講者と共に消防学校の寮に1泊していましたが、コロナ禍により現在は通いの研修となっています。


東京都特別区の各消防団から各1名が選出され、今回は49名が参加。受講者代表の隊長と副隊長が選出された後に5~7名単位の8個班が編成され、私も班長を任ぜられました。2日間に渡って叩き込まれるのは「安全管理」と「消防団単独で災害対処する場合の指揮」これらの重要性です。


災害現場で活動中に二次災害に巻き込まれる事はあってはなりません。
消防職員や消防団員が殉職した過去の事例を題材として、様々な教訓と対策が積み重ねられていることを学習します。また訓練場で実施した建物火災や救助事案を想定した活動訓練では二次災害の兆候を見極める手法を体で覚えていきます。


大規模災害発生時には各地で災害が多発した場合に消防団が単独で災害に対処する可能性が非常に高く、団員達への指揮も幹部消防団員が担わねばなりません。実地での指揮要領や複数の無線通信系統を活用した図上演習で、刻々と変化する状況下に決断・指揮・報告・要請と様々なアクションを出す難しさを身をもって知りました。


更に班別で各自が事前に作成したレポートを持ち寄った研究討議では、各地の消防団それぞれの抱える課題が話題となり、皆さんなりのご苦労が垣間見えて勉強になりました。
研究討議を取りまとめた発表を締めくくりに2日間の研修は終わりました。閉講式で訓示された消防学校長からの「訓練は基本、現場は応用」の言葉は強く心に残り、幹部消防団員として適切かつ柔軟に活動に取り組みたいと思いました。

消防顕彰碑