特別高度救助隊(ハイパーレスキュー)を視察 「東京を守る仲間」として学ぶ

大規模災害や特殊災害に対応する消火、救助、救急活動のスペシャリストが、特別高度救助隊(ハイパーレスキュー)です。京橋消防団は、日々厳しい訓練を続ける隊員たちの活動を学ぶため、7月12日、大田区京浜島にある第二消防方面本部消防救助機動部隊を視察しました。

特別高度救助隊は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、震災や大規模な特殊災害に対応することを目的に全国で整備されました。第二消防方面本部の消防救助機動部隊は1986年に、東京消防庁初の消防救助機動部隊として発隊しました。日々の困難な現場への出場に加え、東日本大震災やスマトラ島沖地震など国内外の大規模災害への派遣活動も行っています。2024年に発生した羽田空港でのJAL機(乗客乗員379人)と海上保安庁航空機との衝突事故でも消火・救助活動にあたりました。

視察には京橋消防団から16人が参加。斎藤部隊長をはじめ隊員のみなさまが、動画を使った座学や特殊車両、装備の説明を通して部隊の活動概要を紹介してくださいました。

斎藤部隊長は冒頭、「消防団のみなさまは一緒に東京を守る仲間です。現場で一緒に活動するかもしれないという気持ちで見学してください」とあいさつ。参加した団員は真剣な表情で説明に聞き入りました。

その後、敷地内に配備された特殊資機材や車両を見学しました。なかでも車内に入り機能の説明を受けた特殊救急車「スーパーアンビュランス」は、車体を左右に拡張することで約40平方メートルの医療スペースを確保し、ベッド8床を設置できる特殊車両です。医師と連携しながら多数の傷病者の救命活動にあたります。京橋消防団管内でも、今年5月に銀座の商業施設「銀座SIX」で催涙スプレーが噴射され25人が搬送された事案で活躍。6月に発生した滝野川第三小学校の火災にも出動しました。

このほか、最大風速20メートルの風を送り、石油コンビナート火災やトンネル火災などに対応する「無人走行放水装置」や、毎分8000リットルの水を約2キロ先まで送ることができる「遠距離大量送水装備」なども間近で見学しました。

最後に部隊の活動を紹介する映像を視聴しました。地震や土砂災害、林野火災や大規模建物火災、航空機事故など過酷な現場で活動する隊員たちが、人々の命を守るために日々厳しい訓練を積み重ね、技術を磨き続けている姿が印象的でした。

隊員のワッペン(腕章)の中央には、アルプス山中で15年間に40人以上を救助したと伝えられるセントバーナード犬「バリー号」が描かれています。災害に立ち向かう救助隊の象徴として、東京消防庁の各救助隊で採用されています。消防救助機動部隊のワッペンは、下地の金色が高度な技術を、帯がフック付きワイヤーを表現しており、そのデザインは車両にも掲示されています。

ワッペンには、隊員一人ひとりの使命感と誇りが込められていることを感じました。日々厳しい訓練を重ね、私たちの安全・安心を守り続ける隊員のみなさまに心から敬意を表します。お忙しい中、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。